日本ストライカー株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:水澤 聡)は、フルフレームHDR*1による高い再現性と、術野を安定的に描出するテクノロジーを兼ね備えた新たな内視鏡カメラ光源システム「1788 4K カメラシステム」を、全国の消化器外科、肝胆膵外科、整形外科などを対象に2024年1月から販売開始します。
「1788 4Kカメラシステム」の主な特長は以下の2つです。
1)繊細な色調表現と高い再現性を実現
従来の8ビットから10ビットへと色階調の幅が拡大するとともに、フルフレームHDRによって多くの光を捉えて幅広い輝度に対応し、鮮明に術野を描出します。また、独自のトーンモードによって画像の光バランスを調整し解剖学的構造を明確に区別することで、肉眼で見る陰影に近い高い再現性が期待できます。従来、内視鏡下手術では、術野の手前では光照射量が多く時にハレーションを起こす一方、最奥部が暗く描出されるケースが発生していましたが、フルフレームHDRによって適切な明るさかつ臨場感のある描出ができるようになりました。
2)カメラの先端と観察対象との距離に応じて術野の画像情報を安定的に描出
観察対象とカメラ先端の距離を認識・調整し、安定的に画像を描出するノーマライゼーション機能を、内視鏡カメラシステムで初めて*2採用。カメラ先端部の微細な動きに影響を受けずに継続的な観察ができるため、執刀医によるカメラ位置の調整や手戻りを低減し、効率的かつ精度の高い手術が期待できます。特に、近赤外線視覚化モード*3は、血管や血流、組織等の観察に貢献します。
低侵襲の内視鏡下手術へのニーズが高まるなか、「1788 4K カメラシステム」は、充実した視覚情報を執刀医に提供することで精度の高い適切な処置へとつなげ、周辺組織の損傷や縫合不全などの合併症リスクを低減し、患者さんのQOL向上に貢献します。
1.
HDR=High Dynamic
Rangeの略称で、従来よりも広範な明るさに対応する画像表示技術
2.
2023年11月時点
3.
近赤外線視覚化モードにおいて、近赤外線光がICG(indocyanine green/インドシアニングリーン)にあたることで、蛍光を発します。
【参考:札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科 竹政伊知朗教授のコメント】
高い再現性により、組織を覆う膜や神経などをはっきりと見分けることができるようになりました。近赤外線視覚化モードでの血流観察では、ノーマライゼーション機能によって観察対象がぶれることなく安定的に描出されるため、患者さんの機能温存が期待できます。また、鮮明な映像を記録に残すことは、外科医の教育・育成の観点からも有用であると考えます。
図2:術野画像
■日本ストライカー株式会社について
整形外科、外科、脳神経外科、脳血管内科、耳鼻科、口腔外科、形成外科、泌尿器科等、様々な診療科目で使用される医療機器を取り扱うグローバル企業、ストライカーコーポレーションの日本法人です。ストライカー社は米国ミシガン州に本拠地を置き、世界75カ国以上で事業を展開しています。当社製品は、人工膝関節や人工股関節、骨折治療や脊椎用のインプラント製品をはじめ、脳血管内治療用の製品、内視鏡、手術器械、無影灯や画像統合システム等の手術室関連製品、ベッドやストレッチャー、体外式除細動器、自動心臓マッサージシステムなどの循環器救急医療領域の製品など多岐にわたります。詳しくはwww.stryker.com/jpをご覧ください。
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販売名:L12 光源装置
医療機器届出番号:13B1X10209001007
販売名:1788 4Kカメラシステム
医療機器届出番号:13B1X10209001008
本内容は報道関係者向けに発表された情報です