国内企画・製造の手術用医療機器 ジェットイリゲーション対応バイポーラフォーセップス「Luan」発売  日本のものづくり技術を活かした医療機器としてシャルマンと共同開発

13-Apr-2023
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製品画像

日本ストライカー株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:水澤 聡)は、主に脳外科手術で使用されるジェットイリゲーション対応のバイポーラフォーセップス「Luan(ルアン)」を福井県鯖江市の株式会社シャルマンと共同で企画・開発し、2023年4月から全国で販売開始します。日本の臨床現場のニーズに対応するため、日本の精密な“ものづくり”技術を取り入れた日本企画の医療機器で、今後海外への展開も検討していきます。

 

バイポーラフォーセップスとは、両極間に流れる電流を用いて生体組織の凝固や切開を行うためのピンセットタイプの鑷子(せっし)で、様々な手術で用いられます。特に日本における脳外科手術においては、微細な血管の適切な位置で止血することが求められるため、生理食塩水で出血箇所を洗い流す“ジェットイリゲーション機能”を有したバイポーラフォーセップスへの高いニーズが存在しています。このたび発売する「Luan」は、弊社の現行製品である単回使用のバイポーラフォーセップス「Spetzler-Malis(スペッツラー マリス)」を土台とし、株式会社シャルマンの金属精密加工技術と、弊社の医療機器開発のノウハウを活かして新たに“ジェットイリゲーション機能”を付加した共同開発製品です。脳外科医の助言を取り入れ、片側先端部分から放出される繊細な水流がピンポイントで患部に到達して出血点を特定し、スムーズな止血処理に寄与します。

 

欧米をはじめとする海外では、“ジェットイリゲーション機能”に対応するバイポーラフォーセップスは普及しておらず、止血点を洗浄するためには、バイポーラフォーセップスとは別の送水管を用いることが一般的です。日本のものづくり技術を活かし繊細な水量調整機能をもつ「Luan」は、微細な止血処理が求められる脳血管手術に役立つ製品です。海外の潜在的な臨床ニーズにも応える製品と考えられ、今後海外への展開も検討していきます。

 

日本ストライカーでは、2022年にも医療用縫合器具メーカーの株式会社秋山製作所と共同で、膝の半月板修復手術で用いる両端針付き人工靭帯「Mブレード」を発売しました。日本の臨床現場のニーズに沿って開発した製品を相次ぎポートフォリオに加えることで、日本の患者さんへ、より良い治療選択肢を提供し、医療の向上に貢献します。

 

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ジェットイリゲーション機能(先端から放出される繊細な水流)

■日本ストライカー株式会社について

整形外科、外科、脳神経外科、脳血管内科、耳鼻科、口腔外科、形成外科、泌尿器科等、様々な診療科目で使用される医療機器を取り扱うグローバル企業、ストライカーコーポレーションの日本法人です。ストライカー社は米国ミシガン州に本拠地を置き、世界75カ国以上で事業を展開しています。当社製品は、人工膝関節や人工股関節、骨折治療や脊椎用のインプラント製品をはじめ、脳血管内治療用の製品、内視鏡、手術器械、無影灯や画像統合システム等の手術室関連製品、ベッドやストレッチャー、体外式除細動器、自動心臓マッサージシステムなどの循環器救急医療領域の製品など多岐にわたります。詳しくはwww.stryker.com/jpをご覧ください。

 

販売名:ルアン バイポーラフォーセップス

一般的名称:バイポーラ電極

医療機器認証番号:303ADBZX00119000

製造販売業者:株式会社シャルマン

 

販売名:Mブレード

一般的名称:非吸収性人工靱帯

医療機器承認番号:30300BZX00314000

製造販売業者:株式会社秋山製作所

 

 

本内容は報道関係者向けに発表された情報です