26-Apr-2023

看護師としての経験が ストライカーのイノベーションへ

  

 

医療システムのイノベーションで最前線に立つ看護師は、その専門知識と影響力を生かして患者さんの転帰改善を図っています。ストライカーに勤務する看護師はまた、看護師自身の安全と職場の業務効率を向上させるソリューションの開発にも取り組んでいます。

『Journal of Nursing Excellence』にその理由を紹介する記事が掲載されています。「看護師は知識集約型の職業であるため、臨床のニーズを深く理解しており、業務改善のアイデアや機会を明確に伝えることができます1」。当社で120名に上る看護師が従業員として研究や開発の重要な役割を担っているのは、こうした理由からです。2新製品開発プロジェクトでは、担当チームを支援するために全社から看護師が集められます。看護師からの転身を果たした従業員4名が、自身の経歴を生かし、どのようにして医療従事者ためのイノベーションを起こしているかをご覧ください。

看護師からストライカーの臨床経験担当シニアマネージャーに転身したキャロライン・フェイヒー
臨床経験担当シニアマネージャー、キャロライン・フェイヒー

 

「私は整形外科で看護師として勤務していたのですが、そのときは顧客の立場にいました。25年間患者さんのお世話をする中で、嬉しいこともあれば大変なこともありました。臨床に携わる方々が直面している課題を開発チームに理解してもらう上で、看護師の経験は役に立ちます。業務を遂行する過程で医療従事者がどのような重圧にさらされているか、よく理解しています。

問題解決が職務でもある看護師は、患者さんの一連のケアの中で満たされていないニーズを判断する能力に長けています。問題が発生しなかったという理由で何年も変更されていないプロセスもたくさんありますが、改善できるものもあるはずです。それが私の原動力となって、エンドユーザーための改善策を日々探し続けています。今でも現場には臨床業務に携わる友人が何人もいて、革新的で安全なデバイスを必要としています。

看護師は、現場で生死の瞬間を目の当たりにします。重労働でストレスも多いですが、達成感とやりがいを感じることができます。何より、無くてはならない職業です。私たちは臨床に携わる方々に敬意を表し、患者さんが適切にサポートされるよう、革新的な方法を提案していく必要があります」

看護師からストライカーのクリニカルセールス支援マネージャーに転身したホイットニー・オウス
クリニカルセールス支援マネージャー、ホイットニー・オウス

 

「私は小児がんと成人移植の分野で3年間看護師として勤務した後、違った形で新しいことに挑戦できるポジションを探していました。看護師として学んだことは、現在の職務にも生かされています。症状や治療計画は、患者さん一人ひとり異なるため、憶測で判断せず、患者さんに耳を傾ける必要があります。また、常に質問することも大切です。医療は常に進化しているため、患者さんに最高の医療を提供するには、絶えず学び続けなければなりません。

私は、看護師主導のイノベーションとは、仲間の看護師と協力して新しい治療モデルを開発し、患者さんの転帰を改善することだと考えます。整形外科器具のチームに所属していますが、当社製品が看護師のワークフローの効率と安全性の向上に貢献できているのか常に確認し、その達成方法を模索し続けています。看護師が日々直面している課題を考えると、ワークフローを改善しながら安全が確保できる製品を製作することが重要になります。

新製品の開発に取り組む際は、常に看護師の視点で物事を見るようにし、患者さんだけでなく、看護師をはじめとする病院スタッフにとっても安全で効率的な製品ができるよう気を付けています

看護師からストライカーのシニア スタッフ マーケット インテリジェンス スペシャリストに転身したクリスティン・セクストン
シニア スタッフ マーケット インテリジェンス スペシャリスト、クリスティン・セクストン

 

「私は心臓血管集中治療室の看護師として11年間勤務しました。そこで学んだ「共感」と「思いやり」を大事にしながらに現職に励んでいます。臨床に携わる方々は、日々多くの重責にさらされています。私は、彼らがその重責から少しでも解放される方法を模索しています。

院内感染のリスクを低減するソリューションを開発する、唯一のチームに所属しており、臨床に携わる方々や患者さんの声を製品開発プロセスに反映できるよう、エンジニアとともに取り組んでいます。また、当社製品を医療のワークフローに組み込むことで大きなメリットが得られることを、臨床に携わる方々や患者さんに向けて情報発信し、不安が取り除かれるようサポートしています。

看護師主導のイノベーションは、私たちの活動の中核をなすものです。看護師からのフィードバックは、製品開発のすべての段階で役立てられています。現場で臨床に携わる方々から得た洞察を基に対象グループを絞り込むことで、問題点やその解決方法に関するフィーバックを獲得できます。看護師の皆さんの意見には非常に感謝しています。皆さんの協力がなければ、わずかな治療介入で大きな成果をもたらすことはできなかったと思います。臨床に携わる方々や医療施設と提携することで、企業は無理のない方法で容易に医療を改善させることができます。そして、この繋がりこそが、ストライカーの最大の功績の一つです」

看護師からストライカーのリード クリニカル アナリストに転身したサブリナ・フレビン
リード クリニカル アナリスト、サブリナ・フレビン

 

「私は3年間内科外科看護師として勤務し、その後5年間ストライカーの臨床コンサルタントを務めました。最近になって救急医療の開発チームに加わり、皮膚損傷や患者さんの転倒、医療従事者の怪我などを防止する製品の開発に携わっています。

過去に看護師として得た洞察は、現在の職務でも非常に役立っています。ありがたいことに、医療従事者が体験していることや目にしていることは、すでに知識として蓄えられています。そして、現職のあらゆる分野でこの洞察を生かすことができ、新製品の開発や製品のトレーニング、スタッフ向け情報冊子、品質イニシアチブに関するリーダー向けプレゼンテーションなど、多岐にわたっています。

この点について、国際看護師協会会長のCipriano医師は、「医療従事者なくして健康は実現できない」と指摘しています。私の職務は、患者さんと看護師の両者の医療上の安全を向上させることです。医療現場からはさらに遠ざかってしまったかもしれませんが、医療従事者のために変化を起こし続けられるよう、現場の声を拾い上げ、自分の経験を生かし、お客様と協力することで、改善策を提案していきたいと考えています。ストライカーのミッション「顧客と一体となって、医療の向上を目指します」が示すように、看護師の皆さんのインプットなくして進歩は望めません。私たちは、看護師の皆さんの世界医療に対する貢献の重要性を深く理解しています。安全性の向上と転帰の改善を目指し、皆さんとともに取り組むことができて非常に光栄に思います」

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