気候と環境

大きな違い

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私たちが暮らす世界の資源には、限りがあります。そのため、当社では今あるものを最大限に活用しています。

当社は使用するものと残すもの両方を削減するために積極的に取り組んでいます。当社は進捗状況を追跡し、グローバル報告システムを導入し、目標を設定してそれに向けて前進し、全社的にリソースの使用量を削減しています。
 


当社の対策

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気候と環境

気候変動は、すでに大気や食物に影響を及ぼしており、異常気象を悪化させて地域社会に影響を与えています。ヘルスケア企業として、私たちは当社で行う選択が地球の健康、そして最終的には人間の健康に影響を与えることを認識しています。当社が、影響を軽減するために自社の炭素排出量を継続的に測定し、削減目標を設定しているのはそのためです。2023年、当社は炭素排出量を20%以上削減したことを発表しました。当社の現在の目標は次のとおりです。

  • 2027年までに、全施設に100%再生可能電力を供給します
  • 2030年までにストライカーの全施設でカーボンニュートラル化(Scope 1および2)を実現します
CR-Env-lightbulb
重要ポイント

110+
ストライカーの30拠点で実施されたエネルギー削減プロジェクト数

19,000
2019年以降のプロジェクトで削減されたCO2量(トン単位)

8%
2022年に実施されたプロジェクトを通じて実現した年間排出量の追加削減率

1,500+
2019年以降に実施されたプロジェクトによるエネルギー削減分で電力を賄える可能性のある世帯数


これらの意欲的な気候目標を達成するため、当社の戦略には、組織全体のエネルギー効率の向上と再生可能エネルギーの利用が盛り込まれています。

エネルギー効率
エネルギー効率の継続的な改善により、2030年までにカーボンニュートラル化の取組みに約25%貢献する予定です。過去数年にわたって、当社は排出量削減のために2,000万ドルの設備投資を行ってきました。私たちが投資した主要プロジェクトは次のとおりです。

  • プエルトリコ、アロヨ:コジェネレーションシステムにより、施設の排出量が4,000トン以上削減され、電気代の年間が100万ドル以上削減され、停電時でもプラントの稼働を継続できることが期待されています。
  • ニュージャージー州マーワー:圧縮空気システムの刷新、冷却システム、および制御装置の改善により、年間排出量が1,800トン以上削減されると見込まれています。 
  • イリノイ州ケーリー:倉庫と駐車場の照明をLEDに交換することにより、年間260トン以上の二酸化炭素を削減しました。
  • ミシガン州カラマズー:建物管理システムとボイラー設備のアップグレードにより、炭素排出量が年間750トン以上削減される予定です。
  • スイス、セルツァッハ:施設では、バイオマス暖房システムにアップグレードしたことで、約63,000リットルの灯油が節約され、その結果年間150トン以上の炭素が削減される予定です。

再生可能エネルギー
カーボンニュートラルへの道は、化石燃料から再生可能電力への移行にかかっています。現在、ストライカーの18の拠点で再生可能エネルギーによる電力供給が行われています。これは、世界の電力需要の33%にあたります。ヨーロッパでは、電力の88%を再生可能エネルギーから調達しています。2022年、当社は、2027年までに当社の世界中の拠点の電力を100%再生可能電力で賄うという新たな目標を発表しました。この電力は、風力、太陽光、水力発電、その他のエネルギー源を組み合わせて供給されます。ストライカーは、クリーンエネルギーのグローバルリーダーであるオーステッド社、そして持続可能性と再生可能エネルギー調達のグローバルリーダーであるシュナイダーエレクトリック社と提携して、当社初の長期再生可能電力購入契約を交わしました。オーステッド社が運営するSunflower Wind Farmは、200 MWの風力発電プロジェクトです。この12年間の契約により、現在の北米の電力需要の75%を供給するのに十分な電力を風力で発電できることが期待されます。風力発電機の建設は2022年末に開始され、プロジェクトは2024年までに始動する予定です。

再生可能エネルギーを利用しているストライカー拠点
CR-Env-RenewableEnergyGraphic
hydro

水力発電

ドイツ、フライブルク
ドイツ、キール
ドイツ、シュテッテン
ドイツ、ツットリンゲン
スイス、ラ・ショー・ド・フォン
スイス、セルツァッハ

onsite

オンサイト太陽光発電

ドイツ、フライブルク
オランダ、フェンロー
メキシコ、ティファナ

wind

風力発電

アイルランド、コーク
アイルランド、リムリック
オランダ、フェンロー

renewable

再生可能エネルギーの混合調達

フランス、セスタス
フランス、グルノーブル
フランス、モンボノ
アイルランド、マクルーム
米国テネシー州メンフィス

施設の認証
当社は、自社のオフィスと製造施設が、それらが位置する地域社会と世界の健康に影響を与えていることを認識しています。当社は、認証機関と協力して建物の環境への影響と持続可能性を評価し認証することで、天然資源を保護し、社員とそのコミュニティをサポートすることに取り組んでいます。当社は現在、世界の10か所を超える拠点でISO14001世界環境基準の認証を取得しています。ストライカーの以下の拠点は、Leadership in Energy and Environmental Design(LEED、いわゆるグリーンビルディング認証システム)、および持続可能性業績格付けシステムであるBuilding Research Establishment Environmental Assessment Method(BREEAM)によって認証されています。

LEED:中国、香港。中国、蘇州。ドイツ、フライブルク。プエルトリコ米国自治連邦区、アロヨ。米国イリノイ州ケーリー。米国テキサス州フラワーマウンド。米国フロリダ州フォートローダーデール。米国ニュージャージー州マーワー。米国ミシガン州ポーティジ(3)。米国カリフォルニア州サンノゼ。メキシコ、ティファナ。カナダ、オンタリオ州ウォーターダウン。

BREEAM:英国バークシャー、ニューベリー。オランダ、フェンロー。ポーランド、ワルシャワ

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積層造形法を使用して作製されたトライアスロンセメントレス脛骨ベースプレート

持続可能性を考慮した設計
より少ないリソースでより多くを実現する製品

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製品の製造には材料、エネルギー、水が必要であり、多くの場合、副産物として廃棄物が発生します。ストライカーは、戦略的優先事項として持続可能な設計に照準を合わせ、製品とパッケージに持続可能性を組み込む必要性を認識しています。私たちは数多くの分野で進歩を遂げてきました。

  • ライフサイクルアセスメント(LCA)を実施して、当社の影響と改善の余地がある分野を把握する
  • 製造プロセスを最適化して廃棄物を削減する
  • 使い捨てデバイスを回収して再処理し、再利用する
  • 積層造形法の採用により、排出量と廃棄物を削減する
  • 代替滅菌方法に投資する
  • お客様が院内の医療廃棄物を削減できるような製品を設計する

ストライカーのサステナビリティソリューション
多くの医療製品は比較的短期間で寿命を迎えます。多くの機器は一度しか使用されないため、毎年何千トンもの材料が廃棄されています。世界のヘルスケア市場における再処理の大手プロバイダとして、ストライカーのサステナビリティソリューション事業部は、製造時や使用時、耐用年数終了時の業界への影響の軽減に努めています。

サステナビリティソリューションは、1回の使用で廃棄される医療機器を再処理し、製品の寿命を延ばし、材料消費量を減らすことで、医療業界の廃棄物削減に貢献します。サステナビリティソリューションでは、数千種類にわたる機器を回収して再処理します。過去5年間で、3,000を超えるお客様が再処理プログラムを通じて約10億ドルを節約し、2,500万ポンドを超える廃棄物を埋立ゴミとせず再利用できました。

パートナーシップ

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当社は、パートナーシップが当社の持続可能性戦略、つまり「ストーリーを共有し、他の人から学ぶ」ことの重要な要素であることを認識しています。当社は以下の組織で活発に活動しているメンバーです。

Additive Green Manufacturing Trade Association

Association of Medical Device Reprocessors

Clean Energy Buyers Association(CEBA)

EPA Smartway

Healthcare Plastics Recycling Council(HPRC)

Business in the Community Low Carbon Pledge(アイルランド)

National Academy of Medicine’s Action Collaborative on Decarbonizing the U.S. Health Care Sector

Practice Greenhealth

米国エネルギー省のBetter Climate Challenge