当社株主様
チャールズ・ダーウィンは、「生き残るのは最も強い者でも最も賢い者でもなく、変化に最も適応できる者だ」と言いました。これは、150 年も前の言葉ですが、驚くべきほど現在の状況に当てはまるようです。2008年に起きた様々な出来事を完全に予想できた人はほとんどいなかったでしょう。世界的な経済危機、かつてないほどの物価上昇とその後の急落、世界の通貨市場における同様の動き、数百年の歴史のある金融機関の破綻、そしてさらに先例のない規模の救済措置が、アメリカからヨーロッパ、アジア、南アメリカまで、世界各国で次々と実施されています。このような出来事は、あらゆる業界の企業に非常に大きな試練をもたらしています。昨年後半には世界中の多くの病院のお客様や政府の支出担当者が特に設備投資などの支出を削減したため、我々Strykerでもその影響を避けることはできませんでした。医療業界における規制強化の流れと相まって、2008 年のこうした出来事は皆様の会社であるStrykerにも様々な特有の課題をもたらし、年内の当社株価の下落という残念な結果につながりました。
そのような中でも、収益成長率が非常に健全な12% という結果であったこと、継続事業の調整後の希薄化後1 株当たり純益が 18% 増加したことは、嬉しいご報告であります。流動性およびキャッシュフローが非常に重要であった年に、当社のフリーキャッシュフローは 22% という健全な成長率を記録し、初めて 10 億ドルを超えました。当社の収益成長率は、年初に掲げた20% の目標には届きませんでしたが、売上や収益の業績は、このような厳しい時世にありながらも依然として最高の位置につけています。
当社は将来を見据えて、予算を5千万ドル以上超過する額を品質とコンプライアンスの取り組みに投資しました。さらに、他の多くの企業が2008年に実施した、401(K)プラン(米国社員向けの退職給付)への企業拠出分削減を実施すれば、当初目標の 20% を達成できたかもしれません。多くの大企業が短期的な利益のために社員の忠誠心を損なう危険を冒し、アメリカの真面目に働く中流家庭の人々がさらなる困難に直面している時代に、当社のこの決断は、社員の忠誠心と勤勉さを持続させることによって、数年後には必ず利益をもたらすと確信しています。もちろん、短期的な結果を出さなければいけないことも承知していますが、同時に我々は長期的な利益のために会社経営を続けており、この決断を皆様にもご理解頂けることを願っております。
業績は依然として最高の位置に
つけており、収益は
8 年連続二桁成長を
達成しました。
当社の収益が8 年連続二桁成長を達成したことも、大変嬉しいことでありました。この結果をさらに広い視野で見てみると、8年連続でこの目標を達成した企業はフォーチュン 500 社の中でも10社前後しかないことがわかります。つまり、当社は特に選ばれた企業とみなされるのです。 また、このリストに掲載された製造業者はわずか2社しかなく、医療業界のメーカーでは当社だけでした。製造業界の多くが大きな困難に直面している現状で、このような結果を達成できたのは、世界中の当社のチームの努力の賜物だと思います。
強者の立場
当社は、上述のような社内の課題と、世界経済や規制強化などの外的な圧力の双方に直面しているわけですが、強者の立場でこのような問題に取り組めるのは喜ばしいことです。現在のような荒波の時代にあって、当社の財務状況や人材はかつてないほど強力なものになっています。